貧困大学生ホモライダーのガバガバ日記

SUZUKI GZ125HSに乗ってる関西の大学生のブログ

大学生の料理についての一考察~リア充陽キャは煮込み料理以外にレパートリーはあるか~

どうも、プロ祈られヤー・限りなく可に近い不可です(自暴自棄)。

 

突然だが、皆様は自炊をするだろうか。

普段はしないという方も、此度のコロナウイルス騒ぎで始めたというケースが多いのではなかろうか。

僕は自慢ではないが大学入学当初から自炊をしており、拙いながらも今現在まで続けている。

 

そうした経験から分かるのだが、料理というのは非常に難しい。

ある程度熟達した人間でなければ、「なんか知らんけど食えるやつ」を作ることすらままならない。

 

僕は、世のリア充がイチャイチャしている間に一心に鍛錬を重ねてきた。

彼らが腰を振っている間に僕は鍋を振っていた(激ウマ)。

だいたいラブホ一泊分くらいの値段の鍋を何個も買った。

相手のテクではなくスパイスの入れすぎでヒィヒィ言っていた(激寒)。

そうしてようやくある程度のスキルを会得したのだ。それでもまだ、実家の母の足元にも及ばない。

しかしながらどうにか人様に手料理をふるまうだけの準備を整え、あとはしかるべき相手を見つけるのみ、という状態なのである。

 

こうした下積みをせずして、リア充がおいしい手料理をふるまう/ふるまわれるなりしているのをSNSで見かけると、ついつい小首をかしげてしまう。

ドラマでイチャイチャしながら料理を作るシーンがあったりするがあんなものは虚構だ。実際の料理は目を離すことなどままならない作業なのである。

 

 

ゆえに、本官は次のような確信を抱いている。

 

リア充陽キャは煮込み料理以外の料理を作ることができない。

 

 

本官の中での貴重なリア充サンプルであるところの湘南乃風はこう歌っている。

大親友の彼女の連れ おいしいパスタ作ったお前

家庭的な女がタイプの俺 一目惚れ

はい、ウソです。

一人暮らしの料理の代表格であるパスタ。

一人前を調理することが比較的容易な料理である反面、火加減の調節が非常に難しい。

少しでも目を離せば、ニンニクを焦がすし、乳化はうまくいかないし、ソースはシャバシャバになるし、食えたものではない。

リア充には作れてナポリタン程度ではないだろうか。あっ、べつにナポリタンをバカにしているわけではない。

そういえばナポリタンはナポリと何の関係もないというのは有名な話だが、厳密には洋食にカテゴライズされるらしい。

 

炒め物はどうか。これも難しい、手早く火を通す調理方法である”炒め”は、材料による火の通り方の違いに細心の注意を払わなければいけないし(カットして大きさを調整することで火が入り切る時間をそろえる、あるいは鍋に入れるタイミングをずらす、など)、手際の良さが何よりもものをいう。

例えば回鍋肉などはその好例であろう。最初に肉を素揚げして火を入れ、次に野菜にも同じように火を入れて、最後に調味料と炒め合わせる。

もちろん一般家庭では油通しなど行うことはまれであろうが、肉と野菜で火の通り方が違うのだから、材料を適当に切っていっぺんに鍋に入れていたのではうまくいかない。そもそも相手と密着した状態で鍋振りができようはずもない。

 

焼き物などはもう十中八九できないだろう。ステーキは秒単位での管理が必要な料理である。彼氏のほうをふりむいて、二言三言言葉を交わし、振り返ってみればもうウェルダンだ。音楽を聴きながら料理をすることも多い本官だが、いまだにステーキだけは一対一の真剣勝負である。

 

他にもリア充にできなさそうなことを挙げればきりがない。

鉄やアルミ製のフライパンは使用後の保守管理によって寿命や性能が大きく変わるが、リア充は出来上がったらすぐ食卓にもっていくだろうし、何なら食後にイチャイチャするだろうから調理器具は明日の朝までシンクに捨て置かれる運命なのである。自明に、彼らはテフロン加工がなされたフライパンしか使用できない。(テフロン加工されたフライパンは便利ではあるが、高温に耐えきれなかったり、熱伝導の面で若干難があったりもする。)

 

調理の数時間前からの仕込みも不可能であろう。ステーキやオムレツなどは材料を常温に戻しておくことが推奨されている。タンドリーチキンなどは前日から合わせた調味料に漬け込んでおく必要がある。が、リア充は料理以外の時間は常にイチャイチャしているので、そういったことは不可能である。

 

そもそも包丁すらまともに扱えないだろう、イチャイチャしながら調理している時点で。包丁を使うときは、刃物を持っている自覚を持ったうえで集中してやらないといけない(本官はこの前足に包丁を切っ先から落としました)。もちろん、彼らが包丁を研いでいるわけはない。

 

さて、そんなわけで、彼らのレパートリーは消去法的に煮込み料理に限られる。

料理の中で唯一、目を離していてもなんとかなるし、それなりの味になるからである。

野菜は火が入りすぎたとしても、くたくたになった食感がおいしかったりするし、肉は煮れば煮るほど柔らかくほろほろになる。

また煮込み料理はその性質上、食材のうまみがでやすい。他の調理法ではうまみの抽出にあれこれ手間がかかるが、煮込み料理では長い間煮るだけでそれなりの味になる。

ポトフとかまさにその典型である。あれ、コンソメとかいらない。塩と具材をぶち込んでひたすら煮るだけで信じられんくらいうまくなる。

具材をぶち込んでひと煮立ちさせ、一発ヤッてる間とろ火で煮込み続ければ、終わるころには食べごろである。

 

 

ただ一つ、断っておきたいのは煮込み料理も、本来は難しい料理である、ということである。

煮詰めて、伸ばして、煮詰めて、伸ばしてを繰り返すことで味が凝縮され、うまみが増していく。

その過程での焦げ付きを防ぐために鍋の様子はずっと見張っていなければならない。

トマト系の煮込み料理なんかだいたいそんな感じだ。ワインを入れては煮詰め、ブイヨンを入れては煮詰め、トマトを入れては煮詰め…。僕の想像上の統計によれば、リア充の作るトマト煮込みは50%の確率で酸味が残りすぎていてクソまずい。

 

 

くどくど述べてきたが、結論を述べる。

 

可愛い彼女の手料理が食いてえヨォ