プレーンオムレツ 〜自分のことを村上春樹だと思い込んでいる一般大学生の料理〜
「完璧なオムレツなどといったものは存在しない。完璧な絶望が存在しないようにね。」
そう言って彼はアイ・パッドの画面の中で得意げにフライパンを振って見せる。
卵は黒いフライパンの隅で、まるで三日月のようにその身を横たえている。
「ねえ。」
と僕は呼びかける。
「確かに君の作るオムレツはとびきりおいしそうだ。上にかかっているキノコのクリーム・ソースもきっとよく合うんだろうね。でも。」
そこまで続けて僕はちらりとキッチンに目をやった。卓上カセット・コンロが油にまみれて鈍く光っている。
「僕はあくまで家庭料理としてオムレツを作るつもりなんだ。つまり、コンロの火力はいまいちだしテフロン加工のオムレツ・パンなんて上等なものはないんだよ。」
返答はなかった。
「やれやれ。」
僕はそうつぶやくと昼食の用意に取り掛かった。
卵を3つ――それ以上でもそれ以下でもない――と塩、胡椒をボウルに入れなるべく泡を立てないように混ぜる。ボウルの底に小さな魔方陣でも書くみたいにでたらめに。
それが終わったら今度はフライパンを火にかける。
しばらく時間がたつと白い煙がもうもうと上がり始める。それを合図に油を入れて、一度火を弱めて温度を調節する。
菜箸を卵液にくぐらせて、フライパンをそっとなでる。
温度が最適であることを確認すると、躊躇なくボウルの中身をフライパンに流し込む。
そしてすぐさまフライパンを揺さぶって菜箸でかき回す。
世の中の人間は二種類に分けられる。半熟の卵を好む人間と、そうでない人間だ。
何故かは分からないが僕は生れついてからこのかた後者の側の人間であり、それ故に、火を十分に通すためにフライパンを火から外すと、そっと台の上に置いた。
30秒くらいだろうか、ある程度時間が過ぎ、再びフライパンをコンロに戻し、いよいよ仕上げに入る。
フライパンをゆする。そうすると卵がするすると滑る。少なくともユー・チューブや僕の頭の中ではそういう手はずだった。たいていの物事は想像の中では上手くいく。そういうものだ。
――その事実を受け入れるのは簡単なことではなかった。
しかし、僕が納得するとせざるとにかかわらず、時間はセーヌ川のようにゆっくりと、しかしとめどなく流れていくし、卵は、じめじめした夏の夜の思い出のようにフライパンにこびりついていく。
「オーケー、分かった。」
僕はひどく疲れた声でそうつぶやいた。
「認めよう。確かにフライパンの真ん中に卵がくっついている。」
僕はすぐさまターナーを取り出すと卵とフライパンの間に滑らせた。
結局のところ、人は何かに頼らなくては何かを成し遂げることはできない。だが、それが不幸なことであるとは誰一人として考えていないのだろう。
丁寧に折りたたまれたオムレツを、白い皿にのせる。
ケチャップでなにか書こうかと考えたが、適切な言葉が思い浮かばなかったのでただ波模様を描くにとどめた。
以後、いかにターナーに頼らずオムレツを仕上げるかということは僕の日常におけるささやかな目標として、壁にかかったセザンヌの静物画のように頭の一角に居座っている。
注)このシリーズは大体半分くらいフィクションです。(本官は料理する時ひとりごとは言いませんし、ハルキストではない)です。
大学生の料理についての一考察~リア充陽キャは煮込み料理以外にレパートリーはあるか~
どうも、プロ祈られヤー・限りなく可に近い不可です(自暴自棄)。
突然だが、皆様は自炊をするだろうか。
普段はしないという方も、此度のコロナウイルス騒ぎで始めたというケースが多いのではなかろうか。
僕は自慢ではないが大学入学当初から自炊をしており、拙いながらも今現在まで続けている。
そうした経験から分かるのだが、料理というのは非常に難しい。
ある程度熟達した人間でなければ、「なんか知らんけど食えるやつ」を作ることすらままならない。
僕は、世のリア充がイチャイチャしている間に一心に鍛錬を重ねてきた。
彼らが腰を振っている間に僕は鍋を振っていた(激ウマ)。
だいたいラブホ一泊分くらいの値段の鍋を何個も買った。
相手のテクではなくスパイスの入れすぎでヒィヒィ言っていた(激寒)。
そうしてようやくある程度のスキルを会得したのだ。それでもまだ、実家の母の足元にも及ばない。
しかしながらどうにか人様に手料理をふるまうだけの準備を整え、あとはしかるべき相手を見つけるのみ、という状態なのである。
こうした下積みをせずして、リア充がおいしい手料理をふるまう/ふるまわれるなりしているのをSNSで見かけると、ついつい小首をかしげてしまう。
ドラマでイチャイチャしながら料理を作るシーンがあったりするがあんなものは虚構だ。実際の料理は目を離すことなどままならない作業なのである。
ゆえに、本官は次のような確信を抱いている。
本官の中での貴重なリア充サンプルであるところの湘南乃風はこう歌っている。
大親友の彼女の連れ おいしいパスタ作ったお前
家庭的な女がタイプの俺 一目惚れ
はい、ウソです。
一人暮らしの料理の代表格であるパスタ。
一人前を調理することが比較的容易な料理である反面、火加減の調節が非常に難しい。
少しでも目を離せば、ニンニクを焦がすし、乳化はうまくいかないし、ソースはシャバシャバになるし、食えたものではない。
リア充には作れてナポリタン程度ではないだろうか。あっ、べつにナポリタンをバカにしているわけではない。
そういえばナポリタンはナポリと何の関係もないというのは有名な話だが、厳密には洋食にカテゴライズされるらしい。
炒め物はどうか。これも難しい、手早く火を通す調理方法である”炒め”は、材料による火の通り方の違いに細心の注意を払わなければいけないし(カットして大きさを調整することで火が入り切る時間をそろえる、あるいは鍋に入れるタイミングをずらす、など)、手際の良さが何よりもものをいう。
例えば回鍋肉などはその好例であろう。最初に肉を素揚げして火を入れ、次に野菜にも同じように火を入れて、最後に調味料と炒め合わせる。
もちろん一般家庭では油通しなど行うことはまれであろうが、肉と野菜で火の通り方が違うのだから、材料を適当に切っていっぺんに鍋に入れていたのではうまくいかない。そもそも相手と密着した状態で鍋振りができようはずもない。
焼き物などはもう十中八九できないだろう。ステーキは秒単位での管理が必要な料理である。彼氏のほうをふりむいて、二言三言言葉を交わし、振り返ってみればもうウェルダンだ。音楽を聴きながら料理をすることも多い本官だが、いまだにステーキだけは一対一の真剣勝負である。
他にもリア充にできなさそうなことを挙げればきりがない。
鉄やアルミ製のフライパンは使用後の保守管理によって寿命や性能が大きく変わるが、リア充は出来上がったらすぐ食卓にもっていくだろうし、何なら食後にイチャイチャするだろうから調理器具は明日の朝までシンクに捨て置かれる運命なのである。自明に、彼らはテフロン加工がなされたフライパンしか使用できない。(テフロン加工されたフライパンは便利ではあるが、高温に耐えきれなかったり、熱伝導の面で若干難があったりもする。)
調理の数時間前からの仕込みも不可能であろう。ステーキやオムレツなどは材料を常温に戻しておくことが推奨されている。タンドリーチキンなどは前日から合わせた調味料に漬け込んでおく必要がある。が、リア充は料理以外の時間は常にイチャイチャしているので、そういったことは不可能である。
そもそも包丁すらまともに扱えないだろう、イチャイチャしながら調理している時点で。包丁を使うときは、刃物を持っている自覚を持ったうえで集中してやらないといけない(本官はこの前足に包丁を切っ先から落としました)。もちろん、彼らが包丁を研いでいるわけはない。
さて、そんなわけで、彼らのレパートリーは消去法的に煮込み料理に限られる。
料理の中で唯一、目を離していてもなんとかなるし、それなりの味になるからである。
野菜は火が入りすぎたとしても、くたくたになった食感がおいしかったりするし、肉は煮れば煮るほど柔らかくほろほろになる。
また煮込み料理はその性質上、食材のうまみがでやすい。他の調理法ではうまみの抽出にあれこれ手間がかかるが、煮込み料理では長い間煮るだけでそれなりの味になる。
ポトフとかまさにその典型である。あれ、コンソメとかいらない。塩と具材をぶち込んでひたすら煮るだけで信じられんくらいうまくなる。
具材をぶち込んでひと煮立ちさせ、一発ヤッてる間とろ火で煮込み続ければ、終わるころには食べごろである。
ただ一つ、断っておきたいのは煮込み料理も、本来は難しい料理である、ということである。
煮詰めて、伸ばして、煮詰めて、伸ばしてを繰り返すことで味が凝縮され、うまみが増していく。
その過程での焦げ付きを防ぐために鍋の様子はずっと見張っていなければならない。
トマト系の煮込み料理なんかだいたいそんな感じだ。ワインを入れては煮詰め、ブイヨンを入れては煮詰め、トマトを入れては煮詰め…。僕の想像上の統計によれば、リア充の作るトマト煮込みは50%の確率で酸味が残りすぎていてクソまずい。
くどくど述べてきたが、結論を述べる。
可愛い彼女の手料理が食いてえヨォ
実録!楽しい野宿イン東京!!
突然だがみなさんは覚えておいでだろうか。
九州ツーレポの3日目の記事の中で「このツーリングの数日前に彼女と別れた」という唐突な自分語りをかましたことを。
お前ノンケかよぉ!というご指摘はともかく、なぜ楽しい旅行の直前なんだ…、と思われたホモも多いやもしれぬ。
実は九州ツー出発の2日前、本官は東京で寒空の下野宿をしていた。
彼女との離縁は厳しい環境に追い詰められた本官の精神状態のなせる技であり、野宿自体も含めクッソきつい体験であったことは間違い無いのだが、この際面白いから記事にしようと思う(人間の屑)(ブロガーの鑑)。
まだ(当時)20歳のこのホモライダーは、東京の寒さに耐えることができるでしょうか…?
時は2019年3月1日本官は東京にいた。3月3日まで滞在する予定であったが、無論行きと帰りの夜行バスしかとっていない。
とある野暮用で某大学に用事があり、その用事も済んであてどなく彷徨っていた。
その大学の知り合いに近くに野宿ができそうなとことはないだろうかと尋ねたところ、思いっきり怪訝そうな顔をされながらも大学のすぐ横の公園を勧められた。あとから調べたところによると夏場はホームをレスした方々が多く寝泊まりするほか、野宿イベントなるものも開催されるほどの適所であることが判明した。
場所が決まれば次は腹ごしらえである。極寒の東京で一夜を超すにはアザラシの肉を食らうエスキモーよろしく油やら糖やらを蓄えねばなるまい。一人暮らしで自炊もしている本官が導き出した最良の夕食とは…。
これだ。
学生のある所に二郎系あり、これはこの世の心理である。学生は二郎系を欲するし、二郎系も学生を欲する。かくして両者はさながらウロボロスのように円環の理を創り出す。ありがとう某大学。ありがとう野郎ラーメン。
いただいたのは汁なし野郎並盛りアブラマシ
ビジュアルはなんとも食欲をそそる色彩豊かな出来栄え。頂点に鎮座する卵黄がひときわ華やかである。海苔と煮卵は一般的なラーメンにもつきもののトッピングであるが、二郎系にも合うとはこれ意外なり。アブラとの親和性が抜群によく、執筆している2020年4月現在の本官の胃袋にも時空を超えて揺さぶりをかけることの能うフレーバーであったことは申し添えておく。
満腹になり体内のエネルギーもしかるべき水準に達してにこにこしていた本官だが、外の人通りの多さに表情を曇らせた。忘れがちな事実であるが、野宿はキャンプと違って人目を忍んで行うものである。街ゆく健常者の方々にとって本官は明らかに異質な存在であり、招かれざる客であり、通報案件なのだ。というか、だれも使わない時間帯とはいえ公共の施設である公園の1スペースをそれなりの長時間占拠し続けるのだから、あまり褒められた行いでないことは確かであり、明るい時間帯に堂々とやっていいことではない。
したがって、真夜中まで時間をつぶす必要がある。ひとまずドトールで時間をつぶす。汁カフェとかで無料コーヒーにありつきたかったが長期休暇の間は休業していた。閉店時間まで居座る害悪プレイをかました後、いざ街へ出る。
思った通り、外の人通りは確かに減少していた。
そうして、件の公園へと足を運ぶ。公園はそれなりに広く、またよく整備されているようで、休日ともなれば多くの人でにぎわうであろう理想の公園だった。しかして今は不審な貧乏大学生と門限を置き去りにしてきたような中学生しかいない。
ベンチに横になる。
夜空は真っ暗だが、それでもなぜだか綺麗だと感じてしまう。
数十分がたった。
まるで寝付けない。ここにきて、初めて自分の決断を心の底から後悔する。
怖いし、寒い。
場所を変えることにした。公園の中心からは少し離れている小高い場所だ。ここで初めてシュラフを展開する。
ここで本官はこの先も役に立つであろう知見を獲得する。
シュラフはテントと組み合わせて初めて意味がある。
要するに、やっぱり、寒い。
高校生か大学生くらいのグループがシュラフを見つけて小さく騒ぎ出す。
「うわッ!人いるッ!」
人いるじゃねえよ。人見たことねえのかよ。
居心地の悪さを覚え、のそのそと移動の支度をする。
軽い気持ちで野宿してみようと考えていたが、ひどく惨めな気持ちになっていた。
バイクで野をかけた末にたどり着いたキャンプサイトで、木々に囲まれながらキャンプをするのとはわけが違うのだと思い知らされる。
ツーリング中では、自分が独りであることを意識することはまれである。自分と同じようなソロライダーも多いし、そもそもバイクは一人で乗るものだ。バイクを降りているときだってそれは同じだ。
翻って、都会のなかで一人でいるということは、人々の営みがこんなにも密集した場所で、一人それから隔絶され、どこにも属していないということなのだ。月並みな言葉でいえばとにかく淋しい。
別な公園を探して住宅街をあるく道すがら、酒に酔ったカップルが千鳥足で歩くのを見た。
そういえば夕方、公園のことを教えてくれた知り合いは彼氏と同棲してたっけな。
いま前を行く二人も、彼らのように二人の家に帰るのだろうか。
あるいはそうでもなくとも雨風の凌げる家には帰ることができるだろう。
そんなことを考えたのがまずかった。
スマホを開いてすっかり疎遠になっていた彼女に別れようとだけメッセージを送る。
この時の心理をうまく説明しろと言われても説明できないし、ブログで不特定多数の読者に説明することではない。
結局住宅街の中にある小さい公園を見つけ、ベンチを寝床に決めた。
寒さと疲れと心労から意識がもうろうとする。眠っていたのかどうかさえ分からない。ただ、途中ホームレスの方がベンチの横のごみ箱を漁っている音で目が覚めて、ひどく申し訳ない気持ちになったことだけは覚えている。
朝、開店と同時にマクドナルドに駆け込み朝食をとる。
こんなにも朝マックがおいしいと感じたのは生れてはじめてだった。この一口のコーヒーによってもたらされたそれまでにない感動だけでも、昨晩の苦労と釣り合いが取れている、そう思うことにした。
結局その日の夕方に彼女から「どうぞ」とだけ返事が来て、その足で新宿歌舞伎長に向かったが、手持ちの金が心もとなかったので試写室でVR童貞を卒業して、漫画喫茶に泊まりました。
長々と書いてきたが、総論を述べると、
都会で野宿するのはやめとけ。
何やら途中から文体が大幅に変わってしまったが、まあそれほどキツかったのである(適当)。
2019春 九州一周極貧ツー 第十章~なんと平和な山越え~
就活でガバガバホモライダーが有利なわけないだろ!いい加減にしろ!
どうもご無沙汰しております。限りなく可に近い不可です。
長らく書いてきた九州編ですが、今回でいよいよ終了です。
さて、正直に白状するとこのツーリング以降ツーリング行ってません(ライダーの屑)
すいません!許してください!!何でもしますから!!
就活終わったら、ツーリング行くんだ…(死亡フラグ)。
もうバイクブログと言いつつ書きたいことはなんでも書いていく、という風な方向転換も考えておりまスゥゥゥゥ…!
さて、本編イクゾォォォ!
前回の続き
前日の夜、とあるライダーから襲撃予告を受けていた。
というのは冗談で、神戸大学カフェオレサークルになぜだか所属する別府のライダー兄貴から、阿蘇・別府観光のお誘いを受けた。
一路草千里を目指す。
クッソ寒い(自然の摂理)
中岳くん迫真の大噴火
前日に引き続いての入山規制。陰キャには天候も当然、味方をしない。
味方をしてくれるのは売店のおばちゃんくらいのものである。
いきなり団子を買ったらストーブの周りに椅子出してお茶もごちそうしてくれた。
うめ…うめ…。
それにしたって迫真である。ある意味普段目にできない光景を見ることができてラッキーだと捉えるべきなのかもしれない。
昼飯はオリジナルメニュー(大嘘)のカツ丼です。
こういうのでいいんだよ…!
ライダーの燃料再度補給。
警告…100点…!!
九州に来てからまずいソフトクリームを食ったことがない。
もう二度とジャ〇カラのソフトクリーム食えないねぇ…(愉悦)。
そんなこんなで阿蘇を後にする。
去り際に写真を撮ったら見事な青空である。
やればできるじゃんかお前…!
ここからはやまなみハイウェイを走行して行きますよ~イクイク。
(路面)冷えてるか~?
バッチェ冷えてますよ~!
いっけな~い!凍結凍結。
(三月上旬の高山地帯なんだから)当たり前だよなあ!?
というわけでぶっちゃけいい景色と恐怖が半々でした。
(写真は)ないです。
そんなわけで九重”夢”大吊橋に到着した。
ここで申し上げておくと、本官はそれなりの高所恐怖症である。
あああああああもうやだああああああ!!!
高いんだよぉ!
遠くから見ても圧巻である。
よくもまあこんなどでかい橋をこんな急峻な谷にかけたものだ。
お前建築技術おかしいよ…(誉め言葉)
途中、狭霧台駐車場から由布岳を望む
そうしてようやく別府に到着。
温泉で蒸したという、地獄蒸しプリンをいただく。
旅の景色を飾るにふさわしい景色。この辺から本官のエモエモゲージはMAXである。
あまり時間に余裕がないので地獄をすべて回ることはできないが…。
血の池地獄。溺れる!溺れる!
兄貴おススメの温泉を案内してもらう手はずであったが…
ヌッ!(心肺停止)
月に一回の休館日を引き当ててしまう結果に。
でもその後入浴料百円の公衆浴場に連れてってもらったのでオールオッケー。
入浴料の相場が下落しまくっている。温泉好きの本官としては夢のような街である。
この後大分市街地まで移動して兄貴とはお別れ。
ありがとナス!!
うん!おいしい!!(とり天)
時間ギリギリになったが乗り場に到達。
~~完~~
過去イチしんどかった(小声)
九州は本当にいいところだし、行き損ねた場所もあるので、再アタック、再々アタックも視野に入れているところである。
最後まで読んでくれてありがとナス!!
2019春 九州一周極貧ツー 第九章~上り坂ばかりの一日~
今日も学校楽しかったなー、
早く帰って就活しなきゃ(吐血)
最近インスタを始めました(ノンケ)
限りなく可に近い不可です。
前回の続き。
川縁なのでクッソ寒い。
いそいそと出発の準備をしていると
一般通過散歩爺が話しかけてきた。
九州の方々フレンドリーすぎて、あーもう涙出ちゃいそう!(感動)
九州の山の自然満喫欲張りセットだ。
(時間たり)ないです。
道中はなにもおもしろいとこがなかったので、
カッ↑トしよ!
強いて言うなら、標高が上がっていくにつれて
意味わからんくらい風が強くなったし、
当たり前だがクッソ寒かった(小並感)。
はい着きました、高千穂峡。
なんか天気が悪くて船で見て回るツアーはやってませんでした。
安全第一だからね、仕方ないね。
せっかくだから、撮り溜めた写真をドバーッと出しておくぜ。
はえー、すっごい秘境。
もう生きて帰れねえなぁ!?
せっかくなんで、近くにあった淡水魚の水族館を見学した。
おいでよどうぶつの森とかすっごい好きだったので、テンション上がるなぁ〜。
あと、この部屋ではチョウザメの飼育に力を入れているらしい。
写真で見る3.64364倍はでかい、マジで。
てかお前淡水魚かよぉ!(無知)
そのあと、近くにあった天岩戸(あまのいわと)神社へと足を運ぶ。
神話の舞台とあって、なんかもう雰囲気からして違う。。
境内は撮影不可のため、気になった兄貴は是非実際に足を運んでみて欲しい。1番の見所さんは、神社の裏手から、対岸にある「天岩戸」の実物を拝めるツアーである。確か1時間に一回くらいの頻度でやっているので、気軽に参加して、どうぞ。
そのあと天安河原(あまのやすかわら)へと向かう。ここは、前述した天岩戸に天照大神が隠れたときに神々が策を練るため集まって話し合いをしたと言われる場所である。
遊歩道の最深部にはその会場である仰慕窟(ぎょうぼがいわや)と言われる巨大な空洞がある。ここだけ本当に空気が違うような気がして、鼓動が早くなった。厳かとかそう言った言葉すらチャチに思えるほどのただならぬ気配、得体の知らぬ圧迫感に恐れ慄いてしまった。
繰り返しになるが、是非足を運んで、実際の空気感を味わって欲しい。
さて、その後は阿蘇山目指してひた走る。
昼も近く、やや暖かくなってきて走りやすかった。そして…
到着!
はえー、すっごい絶景。
さーて、ツイートするかな……
…
ゆ" る" さ" ん" !!!!
あのさぁ…()
気を取り直して、ご飯だご飯。
赤牛くんもうまそうやなぁ〜、ほんま(ネットリ)
冗談はよしてくr
(空気を含んだ拍手)
あぁ^〜生き返るわぁ^〜〜(満腹)
さて、阿蘇山と一口に言えど、それが指すところのエリアは非常に広く、また、景観を楽しむための道路も様々である。
今日はあまり時間もない上に噴火も怖いので(生命の危機)、いわゆるカルデラの外周にあたる部分の道路(阿蘇スカイライン→ミルクロード)を走行し、大観峰と呼ばれるスポットを目指すこととした。
気が狂う程気持ちがええんじゃ。
言葉なんていらねんだよ!(感無量)
さて、絶景を楽しんだところで宿探し…
なのだがシーズンオフトだけあってどこもやっていない
そんな中、阿蘇坊中野営場というところは、オッ開いてんじゃーん!!
受付のおっちゃん曰く
「本当はこの時期シーズンオフなので開いてない」
「知り合いに頼まれて特別に開けている」
「仕方ないからお前も泊めてやろう」
(やったぜ。)
「ありがとナス!!」
「よろしくお願いさしすせそ。」
というわけで、ここをキャンプ地とする!!
この後、おっちゃんに教えてもらった温泉(かんぽの湯)にいき、
おっちゃんに教えてもらったスーパーで晩飯をゲットだ!
人良スギィ!!(感涙)
風呂に入ってたらタイムセールの時間になっていたらしく、
半額で弁当を買うことができた、てか元からヤスゥイ!
浮いた金でビール!ビール!
大丈夫っすよ、バッチェ冷えてますよ~!(極寒)
なんだか土方の兄ちゃんみたいな買い物だが、これはこれでヨシ!!
…
マジで凍え死ぬかと思いました。
最後まで読んでくれてありがとナス!!
次回へ続く。
2019春 九州一周極貧ツー 第八章~最後の晩餐はチキン南蛮でいいかもしれん、マジで。~
オタクくんさあ…、露骨な投稿頻度の上昇…恥ずかしくないの?
前回の続き
ガチガチになった体をようやっと起こしテントから這い出た本官を待っていたのは、抜けるような晴天であった。
起床もそこそこにさっそくコマロくんにまたがり、まずは都井岬にむけてヒアウィ…ゴー"ー"ー"!!!!。
R448に沿って志布志湾を望みながら本日の行程がクッソ楽しくなることを予感していた。
都井岬は宮崎最南端の岬である。
なんでも先っちょの区域には岬馬という馬が生息しているとか。
ご立派ァ!なゲートまでついている。
その扉は私のどうぞという声にしか反応しないのだよ、
なんてことはなく手動で開けました。
人はいなかったけど通行料(維持協力金)は窓口に置いてきました。
当たり前だよなぁ!?
(馬が逃げたら)こわいなーとづまりすとこ。
道路を一般通過馬が横切ることはなかったが、当たり前のようにその辺に馬がいる。
ええ……(畏怖)。
やっぱり、晴天の海っぺらで、朝焼けを…最高やな!
さて、その後はR448、R220をひたすら北上する。
いわゆる日南フェニックスロードをひた走る。
Foo!気持ちいいィ〜!
シーズンオフの朝方とあってマジで人がいない。快適走行にも程がある。
この日の走行経路はどこもかしこも全編を通して一、二を争う快走路続きだった。
途中立ち寄った道の駅南郷でキンッキンに冷えてやがるマンゴーソフトを食らう。
マンゴーの風味が濃厚すぎるんだよね、それ一番言われてるから。
歯は染みるので、もっと舌使って舌使って!
あ^~うんめえなあ^~!
目井津(めいつ)という街に立ち寄って昼食を取る。
なんでも魚うどん(ぎょうどん)なる食べ物があるそうでそれがこちら。
珍料理、大発見!
魚のすり身からうどんを錬成したものらしい。お前精神状態おかしいよ…(尊敬)。
てか、そのうえに魚のすり身であるところのかまぼこをトッピングするとは…。
味は…普通だな!あ、でも出汁がクッソうまかった。
道の駅フェニックスにて暫し休憩。
この辺りの海岸線の地形は侵食によりだいぶオモシロな形をしており、
鬼の洗濯板なんて物騒な呼び名で知られている。
この時間になると流石に道の駅にも人が多く、
ホモライダーと思しき兄貴らも多数観測した。
オッスお疲れ様でーす。
そこから少し行った場所にあるのが青島神社というスポットだ。
南国の海っぺらの神社とか絶対おもしれーよなあお前なあ!?
青島という島全島が神社の境内となっているのだ。
朱色の神社に砂浜、南国特有のヤシ科植物、青い空がもう映える映える…。
あ、(恋愛面のご利益はいら)ないです。
門前町もかなり雰囲気が良かった。
その辺の岩に座ってぼーっとしてました。
先述の鬼の洗濯岩はここまで続いている。
くどい!(暴言)
さて、せっかく畜産県宮崎に来たのだから肉でも食うか…
ということで先輩ライダー兄貴に教えてもらっていた店へと向かう。
延岡のゲシュマックというお店だ。
名前の通りドイツ料理のお店だが、
あじ豚なる自社ブランドの豚がたいそううまいらしく、
軽食をとることとした。
うまいぞカツ…(空気)
これ、よく見ていただけるとわかるのだが、ミルフィーユカツとなっている。
はえ~すっごい食べやすいしジューシイ…!
これこそ食通だな!
そうこうしているうちに、こちら最後の物件となっております。
クルクル
ファッ!?クーン(卒倒)
高所恐怖所の人は無理に観光するのは…やめようね。
ホラ、見ろよ見ろよ(絶景)
馬ケ背という断崖絶壁である。
確かに馬の背中に見える…見えない…?
ライダーは高いところに上る(命題)。
真っ白い灯台と謎植物の取り合わせが…セクシー、エロいっ!
さて、日も暮れゆくし腹も減る。
この辺にぃ、旨いチキン南蛮のレストラン、あるらしいっすよ
じゃけん夜いきましょうね〜。
というわけでレストランおぐらにやってきた。
なんでも発祥はこの店らしい。
今回は行程の都合上延岡にあるチェーン店を訪れた。
マジで次元が違う。
胸肉の調理法からしてもう違う。マジでしっとり。口の中に残らない。
衣もしつこすぎない。適度な薄さで、それでいて胸肉にやや不足する油分を補っているし、ソースを吸って適度にしっとりしている。クリスピーさはあまりない。
タルタルソースも別物だ。写真で見る1.114514倍は多いのだがこれも味がちょうどいい濃さになっていて、多すぎるということも少なすぎるということもない。
まさに全体の調和のとれた構成である。
本官が食べてきたものはなんだったのか。
おそらくただの唐揚げに香醋ソースとタルタルソースをぶっかけただけの何かだ。
本日はキャンプサイトではない場所でキャンプの予定であったので、
日が暮れて人けがなくなるのを待たなければならない。
すいませーん、不可ですけど、まーだ時間かかりそうですかねぇ…。
マクドで時間をつぶして、一時間で、100円(コーヒー)!
滅多に人が来ない場所なんで(設営を)やり始めたんや。
さすがに折り返しともなれば真っ暗闇の中でも
ランタン一つあれば設営ができるようになった。
街灯なんて必要ねえんだよ!
さーて寝るかな…。
…
…
…
「開けろ!デトロイト(延岡)市警だ!!」
「コラ!何野↑宿↓している!」
「(ヌゥン!ヘッ!ヘッ!
ア゛ア゛ア゛ア゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛
ア゛↑ア゛↑ア゛↑ア゛↑ア゛ア゛ア゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛!!!!
ウ゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ!!!!!
フ ウ゛ウ゛ウ゛ゥ゛ゥ゛ゥ゛ン!!!!
フ ウ゛ゥ゛ゥ゛ゥン!!!!(大迫真))」
「すいません(小声)」
…というのはややオーバーな話で、
実際のところその場所でのキャンプは特に禁止されているわけではなく
(シーズンには結構キャンパーがいるらしい)
安全確認とバイクの盗難に注意するよう呼びかけるために声をかけたとのこと。
なんだよ…結構優しいじゃねえか…(警官の鑑)。
遠ざかる懐中電灯の光を瞼の向こうにかすかに感じながら再び眠りにつくのだった。
最後まで読んでくれてありがとナス!!
次回へ続く。
2019春 九州一周極貧ツー 第七章 ~虚無、ガチモンの。~
そういえばこの間の成績発表でまた一つ不可をとりました。
どうも、限りなく可に近い不可です。
前回の続き
先んじて述べておくがこの日の本官の行程は虚無である。なぜならば、本来行うべきはずの佐多岬アタックを前日に終わらせているからだ。何ならこの日は記事にしなくていいのではないか。そう思えるくらいだ。
ユースホステルを朝早くに出発した。
雨が昼頃から強くなるらしいので。
もしまた鹿児島を訪れる機会があるなら、桜島をもう少し満喫したい。
そんなわけで、本土に着いて真っ先にチーズ牛丼を食べました。オタクなので。
暇すぎてマクドでずっと近くのブックオフで買った本読んだり事務作業してました。
鹿児島出身の友達から美味いと聞いていたラーメン屋「豚とろ」に行きました。
名前の通りチャーシューが脂身たっぷりのトロットロでおいしかったです。
さて
レッドバロン国分(前回の記事でレッドバロン霧島と表記していたけどミスです、スマソ)に到達し、コマロくんを回収したのが実に6時半。
そこから本日の最終到達点である道の駅くにの松原おおさきをめざす。
日はすでに暮れかかり、雨も小降りとはいえ依然降り続いている。
九州南部にお住まいの方ならわかるかもしれないが地獄のような行程である。
※参考画像
本官にとっては四国編以来となる雨天での峠越えとなった。
(過去記事参照のこと)
正直どの道を走ったかも今となっては思い出せない。
とにかく、霧雨とライトの反射で視界が最悪であり、いつこけるか、いつトラックにひかれるかばかり考えながら走行していた。
欲を言えば温泉にも入りたかったので9時ごろの到達を目標とした。
途中雨が上がり星空が見え始めたころにはとても長いトンネルを抜けたような抑圧からの解放を感じた。
そんなこんなで無事到達。温泉につかりながら歯をカタカタ鳴らして「生きてる…生きてる…」と連呼していた。誇張でもなんでもなくマジでONDISKみたいになってた。
これは謎オブジェ。
そうして駐車場のトイレ横にテントを設営し、就寝!
翌日の晴天を祈りつつ即堕ちしました。
最後まで読んでくれてありがとナス!!
次回へ続く。