2019春 九州一周極貧ツー 第六章 ~パンクから始まる朝もある~
生きてるぅ~~!!(生存報告)
はい、不可です。もはや記憶も薄れつつあるこの頃ですが、続きを書きます。
マイペースってレベルじゃねぇぞ!
前回の続き
道の駅みなまたの休憩室のベンチで目を覚ました本官。寝ぼけ眼で支度をして出発。テントを張ってないので撤収がお早い!
さて、ここからが悲劇の幕開けである。
R268を走行中のこと、ちょっと砂利が多すぎんよ~と思った次の瞬間、
「パーンってなりましたね、タイヤが」
オイオイオイパンクしたわアイツ。
は!?うせやろ!?
と思いコマロくんのタイヤを確認すると…。
穴が開いてました、ガッツリ。
写真を撮っていないところから本官の動揺っぷりを察してほしい。
哀しいかな、貧困大学生ガバガバライダーはロードサービスを呼ぶ金がない
最寄りの赤男爵は今回の通過ァ!点である霧島町にあるのみ。
ちょっとぐらい(無理して走行しても)バレへんか…。
というわけでレッドバロン霧島までは自力で到達することとした。(絶対ダメ)
道中は山あいを行く快走ルートといった感じで気持ちがいい。農村あり、田園あり、川沿いに湯気の立ちこめる温泉街ありと楽しいルートだった。
焦りすぎて写真撮ってないけど。
そんなこんなで第一目的地霧島町蒸留所へと到達。
鹿児島のr60沿いにある蒸留所だ。
無料でちょっとした見学ツアーに参加できるので酒好き兄貴は絶対に参加、しよう!
写真は実際に醸造している蔵の内部だが、割合近代化が進んでいるように見えて、意外と少人数のチームで造っていたり、昔ながらの瓶を使っていたりと伝統を残す所さんは残しておいでだ。
ライダー特有の記念撮影
友人の酒カスへの土産も30分足らずでゲットだ!やったぜ。
試飲もさせてもらいたかったが、飲酒運転は犯罪者じゃけぇ!
続いて高千穂牧場へ。
こ↑こ↓のカフェオレを愛飲している身としては行かざるを得ない。
今日もいいペンキ!(今更)
乳牛姉貴オッスオッス
飼育員以外の人にも慣れているのか、餌なしでもそれなりに触れ合うことができ満足。
本官の牛との思い出は小学生の時に農業高校の牛の尻で胸を強打したのが最後だったので、楽しいものに上書きできて良かった。
やっぱ~、高千穂牧場くんの…ソフトクリームを…最高やな!
直販ゆえか燃料(カフェオレ)も格安でゲットできた。
おつぎはすぐ近くの霧島神宮に参詣する。
道中、おそらく九州一帯の花粉症患者から恨まれているご神木を観測した。
お前さえいなければ!(xxハンター)
ここでようやくレッドバロンへピットイン。
貧乏大学生ホモライダー不可に言い渡された修理の条件とは…。
タ イ ヤ 交 換
完 了 は 明 日 の 夕 方
ああああああああああああ!!!!!(ブリブリブリブリュリュリュリュ!ブツチチブブブチチブリリイリブブゥゥッッッ!!!)
ホワーーッ!!予定壊れちゃーう…!
さて、本来はこの後桜島の中ををぐるぐるして一泊する予定だったのだが
明日の天気を見てみると…
ねえ、明日から降るよ(天気の子)
この時ばかりは本官もこの旅行からグランドエスケープしたくなった。
しかし!ライダーの性、端っこを責めたくなる本官。
台車のマグナ君にまたがり佐多岬へのアタックを決意するのであった(大うつけ)。
このとき時刻は一時半ごろ(スマンホホの画面は気にするな)
霧島~佐多岬間はR220、およびR269がメインである。
美しい景観を期待してコースに組み込んだがそれらをすべてぶち壊しにする曇天と焦りから正直道中何があったかは、んまあ、そう、よくわかんなかったです。
コーヒー休憩で立ち寄ったコンビニでキッズにメットをパクられかけたことぐらいか。
そして…
や っ た ぜ 。
涙が出、出ますよ…。
さっき道中の景色をディスりはしたが、展望台からの眺めは格別だ。
視覚的な情報だけでなく、この地が九州の果てであるという事実、そして自分の体でもってそこに来たという実感が合わさっているからなのだろう。
あれは開聞岳…!?
さて、感動もそこそこに引き上げる。
佐多岬を後にした時点で時刻は17:00
往路で目にしてきた町や村が日が暮れるにつれて夜の装いへと姿を変えていく。
そうした日常的かつ素朴な光景の中で一人旅人であり、道を駆けるということは、例えば東京や大阪で旅人であるということとはまた違った、ある種の浮遊感と安心感の同居した奇妙な感情を呼び起こす体験である。
復路で特に印象的だったのは夜の桜島を遠くから見た時のことだ。R220を走っていればほとんどの場所から目に入る桜島。夜になるにつれてその黒々とした姿は輪郭がぼやけていき、空の黒さと一体になる。そうした時、桜島は例えるなら可変的な大きさを持っているように思えた。心細い本官にはそれはそれは大きく見えた。
さて、無事に桜島へ上陸を果たし、迷いながらもどうにかYHへ到達する。
何やら異国情緒(特にアフリカ味が強い)あふれる内装に囲まれながらパワフルかつ優しいお母さんに応対され、受付を済ませる。おもっくそオフシーズンなので宿泊客はまばら、部屋も一人で一部屋を使わせていただいた。お茶を出していただき、一息つくと風呂へ入った。温泉である。卑近な感想だが生き返る心地がした。
どのみち明日鹿児島を離れるのは昼を過ぎてからなのだ。
そう考え、泥のように眠りについた。
最後まで読んでくれてありがとナス!
次回へ続く。