GW四国ガバキャンツー第一章 ~転倒、そして尾道焼バンザイ、ネカフェはバンバンザイ~
不可ふか。
過去編第二弾、四国キャンツーのお話。
時は2018年春ごろ。学生です。生活も早二年目。ここらで一発ロングツーリングをかましておきたい。そう思った本官であった。ならば即決、思い立ったが吉日。えっしまなみ海道行けばいいじゃん。とのご学友の進言を受け、かの有名なツーリング(とサイクリング)スポットであるしまなみ海道を目指すことにする。その後なんやかんやあって四国を一周するルートに決定した。
さて、そうは言いつつ本当に行くのかどうかわからないまま日々を過ごしていると…。
お 宿 と り 忘 れ
あ ほ く さ 。まあ、正確には出発2週間ぐらい前に一泊目のライダーズハウスとかゲストハウスとかを尾道に探したら予約でいっぱいだったんですYO!ウーン…GWだし、当たり前だよなあ!
まさに致命的ミス。だがしかし(少年サンデー)、せっかくGWのおバイトをすべてブッチすることに成功したのである(飲食アルバイターの屑)。あたしへこたれへん!とばかりに新たなる一手を打つ、それが
キャンツー
ここにきてまさかのキャンツー決行である。まさかこんな形でキャンツー処女を捨てるとは。その姿はまるで女子高上がりで何もわからないまま好きでもない先輩に抱かれる一女のよう(直喩)。道具もそろえられる範囲でそろえた。
ツーリングネット*2
タンクバッグ
合羽
ツーリングテント
シュラフ(引っ越してからベッドが来るまでの間のために父上が貸してくれた)
銀マット
100均ランタン・ヘッドライト
以上
ウッソだろお前www
と思っている読者兄貴も多かろう。これが本官の限界であった。
これに着替えやらなんやらを加えたらそれでオワオワリ。
装備はともかくキャンプサイトは発見できたので、ガチのマジで決行の運びとなった。
そして迎えた5月2日
見づらいかもしれないが、一番下の荷物はTDNリュックである。リュックをツーリングネットやらなんやらで無理やりシートに固定している。
情けない装備…恥ずかしくないの?ーーうるせえ!
午前六時、神戸を離れ西へ。
正直これと言って寄るところもないので、尾道のネカフェ目指してR2をひた走る。
言うのは簡単だが神戸ー尾道間は下道でおよそ250㎞もある。
途中から雨も降りだして気分がガン下がりする。不安と孤独と恐怖の中、一向に見えてこない目的地を目指して雨の中走り続ける。初めてのロンツーのそのまた初日からこんなんでよくツーリング嫌いにならなかったものだ。
姫路あたりで歩道から「がんばりや!」と声をかけられてちょっとウルっときた。
途中岡山で、高級中華レストラン王将に入る。冷え切った心と体に熱々のラーメンが染みる。また泣きそうになった。
そんなこんなで何とか広島県東の街、福山へと到達。時刻は午後二時を回ったくらいでまだ余裕がずいぶんある。
福山市のランドマーク(知らんけど)福山城を訪問する。ソッチ方面の学はないが、わーい、城と甲冑!本官城と甲冑大好きー!なので当然の見学。
特に語ることはない。学がないので。
福山を後にしようとしたそのとき、
転・倒
はいやった。渋滞で急停止しました。それにしたってみんな冷たい。おっ大丈夫か大丈夫か、と野獣先輩のように手を差し伸べてくれる人間の鑑は誰一人いなかった。半べそかきながら近くのセブンで体勢を立て直してぶっ壊れたライトを修理して走行再開。
濡れネズミの本官が尾道についたのは五時くらいのこと。田舎ならではの純朴そうなJKに怪訝そうな目で見られながらも、尾道駅近くのショッピングセンターに入り、トイレで服を絞る。
風呂入ってサッパリしたかったけどどーせこの雨だしまた濡れるか、と思い食事をとることに。近くにあったすみチャンというお好み焼き屋に入る。一人で尾道焼、学生さんスペシャル((広島県でいうところの)お好み焼き+卵)、コーラを注文。圧倒的豪遊ッ!この尾道焼とかいう代物、一見(広島県でいうところの)お好み焼きなのだが、なんと砂肝が中に入っている。この砂肝がサイコーに、おいしいけど、おいしい。もちろん学生さんスペシャルもクッソうまい。
こんだけ飲み食いして1600円である。イカれてやがる。
また来るかどうかわからないが記念にポイントカードもいただいた。
雨も小降りになったので腹ごなしに市内を散策する。尾道も、本官の住まう神戸と同じく坂の街である。それも、海からさほど離れていないところが坂になっている、全体的に小ぢんまりとした街だ。私事ではあるが、本官はこの尾道という街が本当に気に入っており、この後バイクではなく電車で再び訪れたこともあるほどだ。坂の上で、暮れゆく空とゆったりとした瀬戸内の海と、それから自分が昇ってきた狭い路地にポツポツとともり始める明かりを眺めるのは、サイコーにノスタルジック。初めて来て初めて見る風景なのになぜだか胸が締め付けられた。
感傷的になりながらも、尾道を後して、この世の楽園ーアルカディアーと名高い快活クラブへ。バイク停めると、本官と同じくツーリング中と思しきバイクが。本官は独りだが、独りなのは本官だけではない。ビリー・ジョエルも言ってた。明らかに不審な本官だが、すんなり入れてもらえた。漫画よめるし、ソフトクリーム食べ放題だし、あとAVも見られるしマジで快適。シュラフ使ったので、割と快適に寝られた。翌朝勘定を済ませると3000円いってなかった。うせやろ!?
快活クラブを出ると昨日のひどい雨が嘘のように晴れた空だった。
というわけで初日は終わり!閉廷!
なんか読み返すと後半二重人格並みに語録無視したノンケみたいな文章書いてるけど、まあ、バレへんやろ!(大嘘)
読んでくれてありがとナス!
次回に続く!